一筋縄ではいかない。
現場で起こる様々な出来事に、真摯に向き合う。
【生水】今回のリニューアルを機にFlagsのコンセプトの一部、『FASHION』について変更を加えました。具体的に決めたのは、これまで中心だったセレクトショップに加え、カジュアルファッションの2ブランドの出店です。これまで以上に幅広いお客さまに喜んでいただくため、多様性のある『FASHION』を提供したいという想いをセレクトショップに伝えました。同じ施設内にカジュアルファッションがあることでより集客が見込めること、そして世の中の流れとしてセレクトショップの商品だけでなく、カジュアルファッションの商品も含めて着こなす人が増えていることを丁寧に説明。Flagsに来るだけで1つのコーディネートが完成する。そうなればお客さまは他の施設に行く必要がなく、結果的にFlags内のセレクトショップの売上も上がるのです。ショップ本部へ時間をかけてお話させていただいたことで当社の想いに共感いただき、継続出店を決めていただけました。
【山岸】私は主に工事面の統括を担当したのですが、意外な部分で苦労しました。バックヤード専用のエレベーターが1台しかなく、荷物の搬入とショップスタッフのフロア移動がスムーズにいかなかったのです。もちろん事前に想定した上で工事日程を組んだつもりでしたが、実際に始まってみると施工会社の作業とショップスタッフの移動が重なり「これでは工事スケジュールが間に合わない」ということに。そこで各所にヒアリングを実施した上で『この時間帯は搬入専用、この時間帯はショップスタッフの移動専用』というようにエレベーター使用についての細かい時間割を作り、施工会社、ショップスタッフの皆さんに協力を仰ぎました。おかげで何とか工程通りに進みましたが、十分に計画したつもりでも現場では予測できない事態が発生すると、改めて今回のリニューアルで学びました。